戦前まで「庶民の台所」として大きな賑わいを見せていた足立のやっちゃ場、千住市場。神田、駒込と並び幕府の御用市場として育成され、400年以上に渡って食の供給を担ってきました。江戸の末期、この千住に120名ほどいたと言われる投師の一人、國井権平。権平は、近郊農家が持ちこむ三つ葉や穂じそなどを千住市場で仕入れ、牛に引かせた大八車で当時繁栄を誇っていた神田市場まで運搬し、荷を捌いていたそうです。時は幕末、明治維新の真只中に「千住の権平」は、現・株式会社千権の前身である國井権平商店を創業。仲卸業としての礎を神田の地に築きました。
創業から百五十年の時を超え、現在は東京都足立区舎人の北足立市場に事業の拠点を移した株式会社千権。私たちは初代・権平が残した「商売は道によって賢し」という家訓を大切に守り、青果のプロとして未来に向けた食の安全の一旦を担って参ります。畑から皆様の食卓に並ぶまでの全ての流通に責任を持ち、これまで以上に生産者や最終消費者の皆様に喜んで頂ける仲卸として創業二百年に向けて邁進致します。
神田多町市場にて初代・國井権平が仲買業「國井権平商店」を創立
※1887年に成田山新勝寺によって顕彰された玉垣
2代目・國井子之介が代表に就任
國井権平商店から千権商店へ改称
3代目・國井喜太郎が代表に就任神田市場内へ移転。
※三代目・國井喜太郎
戦時企業整備に伴い事業を一時休業
足立市場内にて青果仲卸業を再開
※東京千住青果株式会社様より東京都に提出頂いた推薦状
株式会社千権設立
代表取締役に4代目 國井晶雄が就任
北足立市場内へ移転
※北足立市場内
株式会社 丸泰と合併
有限会社 北足立産業と合併
5代目 國井泰雄が代表取締役に就任
6代目 國井孝重が代表取締役に就任
7代目 國井孝嗣が代表取締役に就任 現在に至る